(FIDIA株式会社HP:https://fidia.jp/)
元Suprieve株式会社は、「コングロマリット経営」を行い大きな組織へ成長。2023年7月1日に、さらなる発展を目標にFIDIA株式会社へと社名を変更しています。
グループ会社を7社持つ大きなグループとなりましたが、その内の一つである2011年に開業したEC事業を行うelumild株式会社。化粧品や健康食品などのブランディングや企画を行う会社ですが、中でもシャンプーがAmazonで好調な売れ行きだそうです。
「商品の輝きで、世界を照らす。この上ない最高の商品を創る」をMission&Visonとして掲げています。似たようなモノは増え続け、多く出回る世の中に“本当に良いモノ”の発信を目標としています。
全グループ会社のリーディングカンパニーを目指すFIDIA株式会社が、elumildの商品を売る為にAmazonで行った施策や広告活用術をいくつかご紹介いたします。
(elumild HP:https://elumild.com/)
低い予算で設定できる広告運用の活用
Amazon出店当初、EC企画担当者は、広告運用の知識がないことから、「Amazon出品大学」を閲覧するなど、広告運用について基本を勉強したといいます。入札単価の上げ方、専門用語の意味への理解など、多くの失敗や苦労をした時期もありました。
数ある広告運用の中でも、簡単に設定でき、費用対効果を期待できるスポンサープロダクト広告を活用。
この広告は、出店側がキーワードを指定し、特定のニーズへアプローチができるマニュアルターゲティングと、Amazon側で類似商品のキーワードが自動で設定され多くの流入経路から集客が見込めるオートターゲティングの2種類があるといいます。クリック課金制のため、ターゲットを絞りやすく費用対効果を分析しやすいことがメリットとなります。
FIDIAは、上記の2種類を活用し、Amazonで初めての広告運用をスタートしました。
都度細かい入札単価の調整&調査の徹底
Amazonのみならず、多数の他社検索エンジンで類似キーワードの検索結果を確かめ広告に追加、変更のPDCAを繰り返し行いながら、確実に売上に繋がるキーワードを調査。他にも、商品ページの内容を改善や、商品名の修正を行うなど、あらゆる対策を施しました。
こういったキーワードの調査の中で、入札単価も同時に調整し、クリック単価の管理も都度行っていたといいます。
elmildで主力の「HMENZシャンプー」に注力して施策を行っていたことから、検索キーワードによってはTOPに表示されるという結果に繋がります。
メンズシャンプーで検索を掛ける人の中で比較的にニーズが高い「育毛剤」の売上向上も目的に掲げ、注力商品を決定したといいます。予想は的中し、想定通りの稼働が見込めました。
ポイントとして、検索キーワードの徹底調査以外に、商品詳細ページの充実の重要性にも気が付いたそうです。この様な経験から、社内でマニュアル化し、スタッフ一人ひとりが意識して対応できる環境を整えました。
※「メンズシャンプー」で検索したところ、検索結果の上から3列目に表示されました。(2023年7月時点)
Amazonの特徴を生かした広告利用
Amazonの様々な広告が活用できる中で、スポンサープロダクト広告はナチュラルサーチよりも上位に表示されるページがあり、活用の仕方によっては、高い広告費を掛けてもグンと売上が伸びることが望めます。
その為、目的を持った計画的な広告運用を重要視しているそうです。
例えば、新商品は力を入れてPRしたいため、予算を高めにしてでも複数広告を打ちます。どこで一番効果が高いのか数字を追いながら、徐々に需要にハマる均衡点を見つけ改善に努め、予算を抑えていくといいます。
常に売上の10%は広告費に回しているFIDIAは、売れ筋ランキングや検索結果ページの表示の確認、定番商品の定期購入に対するリピート率などを指標とし、各商品に掛ける広告費の調整を行っています。さらに、広告を見たお客様にクリックしてもらうための対策も徹底。
入札単価に悩んだ際は、Amazonで算出された自社と類似企業の推奨入札額をもとに決定するのもポイントだといいます。商品数が多い場合などは、時間短縮にもなり売上にも意外と繋がることがあるため、安定に稼働するまで、またキーワードが迷走中の時は活用してみるのもおすすめです。
Amazon広告レポートからは、流入ワードを確認することができ、予想外のキーワードで商品辿りついているパターンも少なくないそうです。オートターゲティングを活用すると、Amazonシステムが自動で選出したキーワードで広告を配信するため、面白い発見にも繋がります。途中でマニュアルターゲティングへ切り替え、入札単価を微調整しながら同じキーワードで広告運用を続けることも可能です。
※「ビューティーカテゴリ」でelumildの商品が上位12位にランクイン(2023年7月時点)
日々の積み重ねこそが大型セールの売上に繋がる
Amazonのみならず、ECモールの大型セールはモール自体が大きく宣伝を行うことから、非常に多くの集客があるタイミングです。
この大型セールでは、elumildの主軸商品であるシャンプーの売上が、通常の15倍もの数字に繋がりました。FIDIAは、こういった結果に繋がった理由として、日々のページ最適化を丁寧に行い、キーワード調査による検索改善やそれに付随したランキング順位が意味を成しているといいます。
人気商品や新商品の打ち出し時には、計画的に広告運用し地道な分析改善を繰り返し行ってきたことで、検索結果上位の表示に成功してきました。じっくりとページ分析ができていた商品ほど、セール期間にさらに順位を上げ、引き続き売れ続けます。
このように、日頃から販売促進を行えていれば自然とセール対策ができ、大型セールでの認知度も上昇、セール後も好調な売れ行きがキープできます。効率を考慮しても、日々のチェックはとても重要といえます。セール前に対策を考えるのではなく、コツコツと丁寧にスモールサクセスに気が付くことがポイントです。
まとめ
スモールサクセスに気が付くためには、指標を定め、日々のお客様の動向や数字比較が必要です。FIDIAは、大型モールの広告運用を活用しながら、自社なりの取組み方法を模索、発見しマニュアル化したことで結果に繋げてきました。
全ての商品が同じようには売れず、商品カテゴリによって購入時期やアプローチタイミングは異なるかと思います。そういった中で、スタッフの負担を軽減できるオートターゲティングの活用、その後の対応なども社内で共有できている環境は、とても理想的だと感じます。
キーワードの研究のみならず、商品画像のサイズ感やクオリティにもこだわり、最適なページを提供しているFIDIA。広告を活用し予算運用の微調整をしながら均衝点を模索する方法もまた、EC販売の成功に繋がるひとつのコツだと分かります。
Amazonで順調に売上を上げ、好調をキープしているFIDIA株式会社のご紹介でした。
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