どのECサイトでも売れている店舗は、商品ページの情報が整っていることが挙げられると思います。Amazonでも、売れる要素の中に、商品タイトルや商品説明文、カートの取得、また、競合店と差が出る画像の作り方などが挙げられます。
とはいえ、Amazonの特徴の一つとして表示方法がカタログ型であることから、商品ページのデザインは全て統一されてしまうため、しっかり売れている店舗のページをチェックして細かい最適化が重要です。
今回は、売れている店舗が必ず押さえている他と差をつける「売れる画像」の作り方をご紹介いたします。
目次
Amazon画像のルール
Amazonには画像にも統一性を持たせなければいけないため、いくつかの細かいルールが決まっています。ルールを無視して他の店舗と違った背景にしたり、商品が分かりにくい画像を使用してしまうと、Amazonの検索から除外されてしまうため気を付けましょう。
また画像にはメイン画像とサブ画像の2種類あります。違いを把握しておき、重要な点を抑えておきましょう。
サブ画像には最大8枚設定でき、メインと違いルールもそれほど厳しくありません。そのため、サブ画像は販売に左右する重要な役割を担っています。
また、メイン画像はCTRに影響します。お客様が検索ページや広告経由で目にする情報は、メイン画像、商品タイトル、レビュー、配送方法、そして値段です。特に配置的にメイン画像の割合が大きいため、クリック率を上げるには最も重要な情報となります。シンプルな白背景と統一されていますが、商品と商品名に一貫性を持たせ差別化を計る良い画像を設定しましょう。
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▼メイン画像のルール
・RGBカラー値「255,255,255」の純粋な白背景であること
・実際の商品を使用し、テキストやロゴ、付属品や小道具は含めないこと
・複数のアングル画像は使用不可
・販売商品全体が映っていること
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▼メイン、サブ画像のルール
・商品が商品名と一致した正確性のある画像であること
・画像の85％以上が商品であること
・長辺500px以上10,000px以下であること
・JPEG、TIFF、PNG、GIFいずれかのファイル形式であること（アニメーションGIFは不可）
・端がギザギザに加工されているなどの不鮮明な画像は不可
・児童ポルノ、性的な内容の危険性がある画像は不可
・Amazonロゴ、マークは使用不可
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これの他に、カテゴリによっては違った要件もあるため注意して出品しましょう。サブ画像に関しては、サブ画像にだけ適用されたルールはないため、全体のルール適用内で自由に制作が可能です。
売れる画像の特徴
それでは本題の売れる画像の特徴についてご紹介いたします。
1、スマホファーストの画像制作
現在は全体の半数以上がスマホを使用しています。PCよりも割合が多くなってきていることもあり、BtoCに関してはスマホファーストの画像が重要です。
2、商品最も良い部分を伝える
効果や機能性：実証結果や機能に関するメリット、認められている効果などの文言
権威性 ：監修者や販売個数、満足度アンケート
革新性 ：他社とは違う機能、コンセプト、用途など
3、活用シーンを載せる
「実際に商品を活用しているシーンを想像できること」が大切なため、想像に繋がるような活用している画像を載せることがおすすめです。
そうすることで、サイズ感や厚みなどのより具体的な情報も伝えられるため、商品へのお問い合わせやクレームも減り、確実な購入を促すことができます。
4、アングルを変えた撮影画像
一か所からのアングルで撮影した画像のみではなく、様々な角度から立体感のある画像を複数載せましょう。購入してからでなければ見えない部分があることで、お客様の“不安”に繋がります。
実際に手に取って試着することや触ることができなからこそ、いかに“不安”に寄り添った画像を提供できるかが売れるための重要なカギとなります。
デザイン性の高い商品ほど、情報が多く見やすい方がいいため、アパレル商品に関しては特に気を付けましょう。
5、ズーム機能の活用
Amazonの機能として、画像サイズ1,000px以上の場合は、PC閲覧のみ「ズーム機能」が活用できます。デザイン性が高い細やかな部分が見たい時に、マウスポインターを該当箇所に当てることで画像が拡大される機能です。
ズーム機能が使える画像を登録することで、購入率が向上している効果もあるので、画像サイズを参考に制作してみてください。
注意点として、画像のサイズが小さいほど画質が粗くなるため、初めから1,600px以上を画像を作成することをおすすめします。
6、サブ画像は6枚に限る
最大は8枚まで登録可能ですがスマホにはデフォルトで6枚のみ表示されます。上のある画像ほど見られやすいため、効果的なリソースで配分が可能です。商品の一番の強みを最初の画像に設定し、関連性のある画像で繋げることを心掛けてください。
また、8枚目まで全て登録する場合は、7枚目と8枚目の画像は見えていないため、登録する順番も注意して設定しましょう。
7、競合店の分析
売れている他社の画像を分析して取り入れることが大切です。売れている理由があるはずなので、それをまずは知ることから始めましょう。
また、違うカテゴリの全く違う商品でも気付きを得ることで、売り方、訴求方法の参考に分析を行い自社に反映してみてください。
8．数字から分析
画像の効果が最も分かりやすいのは、やはり数値の分析です。画像の変更前後の数値でスモールサクセスに注目をして改善を行いましょう。
セラーセントラルのビジネスレポートから様々な数値を獲得できます。お客様がどのような画像に反応しているのか、日々の数値分析や変化に敏感に気が付くことが良い画像発見に繋がります。
他社と差を付ける工夫
どんなに売れている競合店の真似をしても、やはり限界があります。自社の良さを追求し、他社と違うメリハリをつけるには工夫も必要です。
そこで、工夫を付けるにはどのような方法があるのかをいくつかご紹介します。
1、コントラストのある画像
コントラストの目立つ画像ということは、分かりにくい文字の色であることが挙げられます。同系色を使用してしまうと、印象も残りにくくぼやけてしまうため、商品に対して分かりやすい文字フォントやカラーで画像を制作することがおすすめです。
目に入る最初の印象は、商品イメージに直結します。ただメリハリをつけるということではなく、協調されるバランスのいい配置と大きさ、色合いが重要です。
商品のカラーも含めてコントラストのある画像作りを意識してみてください。
2、躍動感のある画像
躍動感とは、同じケースに入ったお菓子やイヤフォンでも、中身が一部出ていたり、宙に浮いているような商品イメージに合わせた演出を指しています。
特にイヤフォンに関しては、遊び心のあるアクティブな印象を与える意味で、正面ではなく斜めからの角度で撮影されていることが多いです。
お客様の心理をくすぐるような視覚的魅力の伝え方は、ブランドによって少しずつ工夫がされています。どんな商品を欲しいと感じるのか、お客様の心理に寄り添って画像の見え方や伝わり方を考えると良いかもしれません。
3、各商品ページの差別化
Amazonは基本的にはページの作りが他社と同じです。そのため、デザインでブランドイメージを伝えることができません。
ただ、商品のページには「商品詳細ページ」と「商品紹介コンテンツ(A＋)」の2種類があり、どちらも自由度が高く、文字入れやアイコン表示が可能となっています。※メイン画像には不可
商品詳細ページに関しては、必ず見てほしい商品に関する情報を重点的にアプローチ、商品紹介コンテンツ(A＋)には、更に商品の詳細、ブランドの説明を記すと良いとされています。商品について効率的にお客様へ伝えるには、各ページで内容をきっちりと分けることがポイントです。
4、スマホファースト
2度目の説明となりますが、スマホファーストは非常に大切です。
今ではスマホユーザーが圧倒的に多くなりましたが、ページビューが中々増えない方は、スマホファーストの見やすい仕様に画像を変えましょう。
事例として、もともとスマホファーストでなかったブランドが、スマホを意識して商品画像の改善を行った結果ページビューが3倍に増えたといいます。
改善点として、スマホで見やすい3：2の縦長画像へと変更したことがきっかけです。スマホユーザー向け商品画像に変えるだけで売上が拡大できるほど、画像の重要度が高いことが分かります。
画像制作の注意点
画像には法律的にも決まっている法規があります。Amazonのみならず、法律違反とならないように注意が必要です。
また、画像ルールに適していないとそもそもアップロードができない場合もあります。画像サイズ、拡張子、指定外のカラーモードなど、アップロードがうまくいかないときは、原因があるため修正を行ってください。
タイムラグで24時間反映されない場合もある様なので、更新後に画像が反映されていない場合は翌日に再チェックしてみましょう。
キャッシュが障害で更新できないパターンもあるため、容量を増やすかPCのキャッシュの削除をおすすめします。
まとめ
メイン画像とサブ画像で画像作成の自由度が変わってきます。その為、他社と差を付ける場合は、2枚目以降のサブ画像が重要になってきます。
お客様が目で追った時に意味が伝わりやすい配置にする、商品の強みはできるだけ手前に載せる、売れる店舗には必ず他社と差を付けた工夫がされていることを意識して競合店調査を行いましょう。
また、ページ作りには、小さなお客様の変化に気が付くことが重要です。数字を駆使し、スモールサクセスに気が付いたらページを日々更新、細かい調整を心掛けてみてください。
このページでは、画像作成に悩むAmazon出品者に向けて、参考になる情報をお届けしております。是非、ご活用してみてください。
