女性なら知らない人がいないほどに大人気のランジェリーブランドPEACH JOHN。
PEACH JOHNは「ランジェリーは、女性のいちばん近くに寄り添う大切な存在。(省略)女性たちの今とこれからをサポートしていきます。」を掲げ、「元気・ハッピィ・SEXY」をコンセプトに上げています。
1994年に実業家の野口夫妻が立ち上げたPEACH JOHNは、起業当時、輸入下着通販会社として書店にてカタログ販売をスタートしました。ボリューム感のあるバストメイクができる“ボムバストブラ”が大ヒットしてから、事業を急激に拡大したといいます。
2008年から香港などのアジアを中心に進出していき、2017年には台湾にも一号店を出店。
お客様との接点をより強化したいという想いから、2002年にインターネットの普及とともにネット通販にまでチャネルを広げ、2009年にある目的を持ちサイトをリニューアルします。
(PEACH JOHN公式サイト:https://www.peachjohn.co.jp/)
リニューアルの目的とは?
元々、ネットで仕掛けていける検索エンジン、アフィリエイトなどのプロモーションを活用したマーケティング手法でネット販売促進を行い、様々なお客様がアクセスしやすいサイトを目標としているPEACH JOHN。
ところが、サイト立ち上げ時は、お客様がサイトにアクセスし、購入ボタンを押したにも関わらず、在庫不足で販売できないことがあったそうです。
それは、カタログ通販から始まった事業であったことから、カタログ注文中心の在庫管理となっていたことが原因でした。
さらに、欠品している商品の入荷日程が明確に提示できず、商品を待っているお客様の期待に応えられない状況が続いたことで、「入荷待ちをしても手元に届くのが遅い」という印象を抱かれてしまったといいます。
このように、在庫管理が一元化できておらず、入荷予定日も不明確である状況を打破するために、正しい情報提供ができるサイトを目指して、改善に向けたリニューアルを開始。
リニューアル後は、サイトの在庫情報と基幹システムを連携し、リアルタイムで具体的な在庫数と入荷予定日を表示できるように改善しました。
PEACH JOHNのイメージを壊さないデザイン性と活用性をサイトに表現
刷新したサイトでは、お客様の導線を意識しながら大きくイメージチェンジを図りました。
特に、最もお客様へ商品の印象がダイレクトに伝わる商品画像部分には、とてもこだわったといいます。商品ページの画像はオーバーなほどに大き目に表示、さらに、気になるデザイン部分をズームできる仕様へアップグレード。
商品のサイズや在庫、カラーに関しても、マウスオーバーで情報を表示し、お客様が多くの画面を行き来する負担を減らしたことで、より商品の良さを伝えられるような滞在しやすいページとなりました。(現在は仕様がまた変更されています。)
そして、購入時には迷いなく操作いただけるように、購入ページを商品ページとはギャップのあるシンプルな見栄えにしたといいます。
このようにページ毎のデザインの使い分けによって、お客様がより商品ページが強く印象が残る工夫を行いました。
他の姉妹サイトのショッピングバッグも一か所に集中させ、同じカートで購入できるよう改善するとともに、カート内の商品を分割して購入できる機能も追加。在庫あり、入荷待ちで発送タイミングを分けることができるといいます。
通販で購入する際は、商品が届くまでの時間が長く感じることが原因で、購入を悩むお客様も多くいます。
在庫のある商品は、入荷待ち商品に引っ張られることなく即発送が可能となってからは、利便性の高さから、お客様の満足度にも直結する大きな変化だったのではと感じます。
企画当初から最重要としていたセキュリティ管理
商品の販売は、お客様の個人情報を取り扱うため、最も慎重に対策が必要です。
また、ミスが許されず、お客様からの信頼性に直結します。
PEACH JOHNは、お客様情報の流出を防ぐために、システムのセキュリティ管理の強化を最重要としてサイト作りを行ってきました。
そのため、サイトのリニューアルプロジェクトのスタート時から、セキュリティメインでシステム改善や開発を行い、効率的にオープンまで進める事ができたといいます。
セキュリティ精度を高く保ちつつ、作業や動作工数削減が叶い、お客様が安心して活用いただける実用性、デザイン性も納得のいくリニューアルが大成功。
※お客様レビューもカテゴリ分けされている
まとめ
今後は、「PEACH JOHN THE WEB」のみで販売を行えるように、より注目される販売チャネルに成長させていきたいといいます。
課題が明確であったことで、それに対する改善を細部まで計画的に行ったPEACH JOHNのサイトリニューアル。大幅なグレードアップが叶った刷新後のサイトは、実用性と信頼性が両立した理想のページとなっていました。
大手企業であっても、地道な導線修正や画像の差し替えを行っています。
ブランドの知名度があるかないかにより、掛ける費用は変わってきてしまう部分もありますが、第一に“お客様が活用しやすい、見やすい”ページを作成することがECサイトにはとても大切であることを再実感する事例でした。
信頼度が高いブランドであるからこそ、細かい配慮を知る事ができ、今後も一消費者としてブランドを愛していきたいと思います。